ストーリー3 五右衛門が処刑される
三成は才蔵が逃げたと勘違いし、妻を殺し、子供を人質にとる。もちろん才蔵は自分の意思で逃げたわけじゃない。ひどい拷問を受けて意識を失っていた才蔵を五右衛門が勝手に救出したのだから。
目が覚めた才蔵は慌てて自宅へと戻る。だが、すでに手遅れ。そこには妻の遺体があり、子供は連れ去られていた。三成は「子供返してほしければ来い」とメモ書きを残し、才蔵は指示に従う。
五右衛門は才蔵を追ったが、三成に捕えられ磔(はりつけ)にされていた。1万人を超える江戸の民衆が見物に集まり、つまり、公開処刑というわけだ。
画像:© 2009映画「GOEMON」パートナーズ
そして、磔(はりつけ)にされた才蔵の前には煮えたぎった湯を入れた大きな釜がある。
画像:© 2009映画「GOEMON」パートナーズ
「お前は誰だ?誰に頼まれて俺を殺そうとした?」と秀吉は問う。才蔵は予想外の言葉を返す。
「俺様は天下の大泥棒、石川五右衛門だ。この腐った世の中に嫌気がさして、お前を殺せば世直しできると思ってな。こんなに人が集まってくれるとは、まさに絶景、絶景」と。
画像:© 2009映画「GOEMON」パートナーズ
そこに駆け付けた五右衛門は「やめろー、俺が本当の五右衛門だ。そいつは違う、偽物だ」と叫ぶ。
画像:© 2009映画「GOEMON」パートナーズ
秀吉は才蔵を釜の中に落とすと、才蔵の子供も釜の中に放り投げた。通説では五右衛門の息子・五郎市だが、映画GOEMONでは”実は才蔵の息子だった”というストーリー。
さらに、釜茹でされたのは五右衛門ではなく、”実は才蔵だった”という物語になっている。才蔵は子供も助からないことを悟り、自らを五右衛門と名乗ることで暗殺事件を終結させようとしたのだ。
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