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卑弥呼(弥生)から天武天皇(飛鳥)までを5分で学ぶ<後編>

日本史の原点「卑弥呼(弥生)」から「天武天皇(飛鳥)」までを5分で学ぶ<後編>

日本史の原点「卑弥呼(弥生)」から「天武天皇(飛鳥)」までを5分で学ぶ<後編>
画像:吉野ケ里遺跡

前編では卑弥呼と邪馬台国、ヤマト王権について要点をおさらいしましたが、後編では古墳時代から飛鳥時代への移り変わりを一気に進めていきましょう。

<ステップ3> 仏教の伝来

日本史の原点「卑弥呼(弥生)」から「天武天皇(飛鳥)」までを5分で学ぶ<後編>
画像:蘇我氏とは何か(別冊宝島)

さて、ヤマト王権の中でも有力な豪族だった蘇我氏と物部氏。西暦538年に百済から仏教が伝来し、蘇我稲目と物部尾輿は「仏教を受け入れるか、拒否するか」という問題で対立します。

当時の仏教に対する概念は単なる宗教ではなく、権力の象徴として権威的な意味をもっており、仏教を頂点に国家を統治すると大王(国主)を中心とした権力体制が構築しやすいと考えられていたようです。

つまり、「権力で統治する国をつくる仕組み」として政治に仏教を取り入れるか、取り入れないかが争点になったとされています。

仏教を取り入れるということは、中国の国家・思想を模範にするという意味を示していたのです。

物部氏は「ヤマト王権は連合政権であって大王を中心に国家づくりすると分裂や内紛の種になるし、そもそも日本古来の神様を冒涜することになる」と仏教の伝来に反対。

対する蘇我氏は「宗教的な価値観は争点ではない。要は新しい文化を取り入れないと強い国家が構築できない」と仏教を受け入れることに賛成していたのです。

「現状維持で倭の文化を守ろう」とする物部氏と、「改革して進化しなければ弱小国のままだ」と主張する蘇我氏が仏教の伝来を巡って対立したわけですね。

仏教論争は彼らの子供たちに引き継がれ、ついに蘇我馬子が物部守屋を殺害し(西暦587年の丁未の乱)、仏教を取り入れた国家づくりが本格的に始動しました。

勝利した蘇我馬子は西暦588年に法興寺(現在の奈良の飛鳥寺)を建立し、593年には蘇我氏の親戚である(姪にあたる)炊屋姫尊(のちの推古天皇)を天皇に即位させます。

このあたり(西暦593年)が古墳時代から飛鳥時代へ移行した分岐点と考えられます。

ヤマト王権から大和朝廷へ

日本史の原点「卑弥呼(弥生)」から「天武天皇(飛鳥)」までを5分で学ぶ<後編>
画像:聖徳太子(菊池容斎・画)

推古天皇(33代目)の即位後、すぐに登場するのが聖徳太子(生574年~没622年)です。西暦593年、聖徳太子は推古天皇から摂政に任命され、さらに皇太子(厩戸皇子)となります。

※摂政とは、天皇に代わって政治を行う重職者

推古天皇のもとで蘇我馬子と政治を行い、遣隋使を派遣して中国の文化や制度を学んで冠位十二階や十七条憲法を定め、天皇や貴族を中心とした中央集権国家の基盤をつくったとされる人物です。

しかし、近年の研究では、日本書紀を編纂する際に創られた架空の人物ではないかという見解が強まっており、聖徳太子も古代ミステリーの一つとなっています。

いろんな人たちが携わった功績だけど「聖徳太子という創作の人物が一人で行ったことにしよう」といった感じでしょうか・・・。本当に実在したのか、創作なのかは定かではありません。

この頃に起きた出来事として興味深い史実が遣隋使。600年~618年の18年間、5回以上わたって隋(中国)に派遣された朝廷の官人(役人)たち。

そして、遣隋使として有名な人物が小野妹子。

聖徳太子から預かった手紙(日出処天子の国書)を持って607年に隋へ行き、皇帝の煬帝を激怒させ、あげくの果てには煬帝から預かった手紙を日本に帰国する途中で失くして島流しの刑となった人。

分かりやすく言うと、日出処天子の国書とは「日出国(日が昇る国)の天子(王)からの伝言」という意味で、それまで格上だった隋に対して「対等な立場で外交しましょう」といった内容を記した手紙です。

文化も武力も一歩、二歩先をいく隋。その国を仕切る煬帝は倭が隋の付属国と思っているわけですから、対等な立場なんて論外であり、喧嘩を売っているのかと怒ったわけです。

実は、この国書は歴史的に重要な起点と考えることができます。トップのいないヤマト王権から大王が統治する独立国家、すなわち大和朝廷への移行(成立)を意味していたからです。

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