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歴史年表まとめ!「奈良時代」の日本では何が起きていた?(前編)

歴史年表まとめ読み!「奈良時代」の日本では何が起きていた?(前編)

歴史年表まとめ読み!「奈良時代」の日本では何が起きていた?(前編)
画像:平城宮跡の朱雀門

奈良時代は平城京(奈良県)に都が置かれたことからと平城時代とも呼ばれます。

古事記や日本書紀がつくられ平安京に都が移されたり歴史的なイベントも多いですが、特徴的な出来事といえば飢饉や大地震、疫病などの災いを「仏教」で解決しようとしたこと。

いわゆる「国分寺の建立」「大仏の造立」に始まる鎮護国家の形成です。また、藤原氏の繁栄に大きな影響を及ぼす「三世一身法」「墾田永年私財法」の発布も奈良時代の興味深い出来事です。

とはいえ、いまいちピンとこない人も多いのではないでしょうか。学校で教わったような気もするけれど、今さら聞けない・今さら興味がわかない奈良時代。

そこで今回は、1309年前の日本で何が起きていたのか、どのような時代だったのか、年表形式でポイントをおさらいしたいと思います。

710年 元明女帝が平城京に都を置く(平城京遷都)

歴史年表まとめ読み!「奈良時代」の日本では何が起きていた?(前編)
画像:藤原不比等(菊池容斎・画)

42代目の文武天皇が707年に崩御(他界)すると、藤原不比等(藤原鎌足の二男)は持統女帝(41代目)の娘である元明女帝を43代目の天皇に即位させました。

それに伴い、3年後に都を藤原京から「平城京」に移し(平城京の遷都)、以降、桓武天皇(50代目)が平安京(京都府)に都を移すまでの84年間が奈良時代となります。

※女帝・・・古代における女性が天皇に即位したときの敬称。女性の天皇。

奈良時代には遣唐使の働きによって唐(中国)の成熟した様々な文化が日本に伝来し、派手な貴族が目立ち始め、仏教の信仰も強くなっていったことから天平文化とも言われています。

712年 古事記が成立する

歴史年表まとめ読み!「奈良時代」の日本では何が起きていた?(前編)
画像:1798年編纂の古事記伝・全44巻(宮崎県高鍋図書館所蔵)

古事記とは、その名の通り「古事」を「記」した歴史書で、古代から推古天皇(33代目)までの時代に関する出来事が書かれており、天皇家の説話(伝承)を中心に構成されています。

一般的には、ヤマトタケルやアマテラスオオミカミ、スサノオやクサナギノツルギなど、日本の"神話"が記されている本と解釈されることが多いです。

天武天皇(40代目)の命を受けた稗田阿礼(皇族に仕えた官人)が帝紀と旧辞(古代に存在したとされる歴史書)を読み、それを太安万侶(皇族に仕えた貴族)が書き写しながら編纂したものが古事記。

712年に完成した古事記は、太安万侶が元明女帝(43代目)に献上しました。

※帝紀・・・歴代の天皇の系譜
※旧辞・・・古代から各地の氏族に伝わった伝承、伝説

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