戦国、幕末、明治・・・時代を問わず、偉人には名言がある。その言葉に勇気づけられたり気づかされたり、胸を揺さぶる熱いメッセージを送ってくれる。
そこで今回は、幕末の偉人「坂本龍馬」の名言を紹介したい。龍馬は、歴史人物の中でも有数の“デキる”ビジネスマンであり起業家である。
薩長同盟や大政奉還、海援隊の創設や貿易業など多くの偉業を成し遂げ、明治維新の基盤を築いた人物と言っても大げさではない。
そして、龍馬は様々な場面で名言を残している。しかし、あえて今回は言葉の背景や意図は説明しない。自分なりに解釈し、純粋なメッセージとして受け取ってもらいたいからだ。
現代のビジネスマンや起業家にも通じる言葉が、きっと見つかると思う。龍馬が何を想い新しい時代を夢見たのか、その想いを感じながら一つ一つの言葉を見ていこう。
ニーズに合わせる柔軟さ
「時勢に応じて自分を変えよう」
龍馬は時代の流れを読むのが上手かった。文化や流行に目を向け、ビジネスや政治に生かせることがないか、つねにアンテナを張って“ヒント”を探していたのだ。
探求心が強く、リサーチする能力に優れていたと言える。こだわらず、執着せず、時代のニーズに合わせて自分を変えられる柔軟さが龍馬のビジネススキルの一つだろう。
あらゆる可能性に目を向ける
「道は一つではない。百通り、いや、千も万もあることを忘れてはならない」
当たり前のことだが、どんな場合も方法は一つではない。しかし、人は「これ」と決めたら執着しやすい。その結果、周りが見えなくなってチャンスを逃してしまうことがある。
龍馬は、あらゆる可能性に目を向け、シミュレーションする能力も優れていた。手段や選択肢を限定せず、縛りや枠組みを取っ払って広い視野でゴールを目指すことも大切だ。
学ぶことを止めるな
「偏見をもつな。相手が幕府の人間だろうと浮浪者だろうと教えを受けるべき人なら俺は教わる」
龍馬の凄いところは、偏見をもたず生きていたこと。目標を達成するために幕府側の人間の力が必要なときは助けを借り、敵や味方、身分に関係なく知恵や知識を教わった。
つまり、不要なプライドは目標達成の邪魔になると知っていたのである。つねに学び、知識を吸収し、それを生かして実際に行動する=実行力が龍馬のポテンシャルの高さだ。
優秀な人材を育てる
「仕事は8~9割でいい。残り1~2割は他人に譲って、彼の功績にしてあげよう」
部下を一人前にする秘訣は「自信をつけさせる」こと。仕事の8割を自分でやって、あとの2割は部下に任せる。達成感や高揚感を得ることで人は自信がつき、成長していく。
龍馬は、人を“その気”にさせるのが上手かったが、それは頼ったり褒めたりするのが上手かったからである。部下が仕事を終えたあと、「ありがとう、助かったよ」の一言も大切。
部下が育てば自分の役に立つし、チームワークが強くなれば戦力が高まる。より優秀な人材を味方につけることで結果的に自分の利益につながるわけだ。
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