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戦国時代でスカウトしたい「細川忠興」

戦国時代でスカウトしたい「細川忠興」

戦国時代でスカウトしたい細川忠興
画像:細川忠興の銅像(勝竜寺城跡)

細川忠興は足利将軍に仕える細川幽斎の長男として京都に生まれ、足利義昭が信長に追放されると幽斎は織田の家臣となり、10歳の忠興は信長の小姓(世話係)となります。

生没 1563年生まれ 1646年死去
出身 京都
主君 織田信長から織田信忠、豊臣秀吉から豊臣秀頼
徳川家康から徳川秀忠
親族 父:細川幽斎 正室:細川ガラシャ(お玉)
弟:細川興元 息子:細川忠隆・細川興秋・細川忠利
特徴 利休七哲の一人 酒乱 短気 ガラシャLOVE 怒ると豹変する

幽斎は書や絵画、和歌や茶道など歴史に名を残した一流の文化人で、のちに忠興も父に負けず劣らずの文化人へと成長しますが、それはまだまだ先のことで、若い頃は武芸に没頭し、とにかく負けん気の強い武将でした。

そんな忠興の戦デビューは15歳のとき。紀州征伐(1577年)に従軍し、雑賀衆と一揆衆を相手に戦いました。その数か月後、謀反を起こした松永久秀の討伐戦に参加。

明智光秀や父の幽斎に従って片岡城(奈良県)を落としています。いずれも先頭に立って奮戦し、大きな手柄はないものの、他の武将に負けないくらい暴れまくっていたそうです。

一心不乱に暴れまくった結果、おでこに傷を負ってしまうんですね。しかし信長は、「そいつは名誉の傷!強き男の勲章じゃ」と忠興の働きぶりを嬉しく思い、直筆の感状を贈りました。

翌年(1578年)、忠興は元服し、信長の仲介で明智光秀の娘である玉(珠。のちのガラシャ)と結婚。新婚当初は誰もが羨む夫婦でしたが、次第に忠興のLOVEパワーが膨れ上がって「狂気」へと変わっていくんですね。

波乱の幕開け

戦国時代でスカウトしたい細川忠興
画像:宮津城のCG復元図(出典元:panajamフルカワ)

1580年に幽斎は信長から宮津城(京都)12万石を与えられ、忠興も信長に一目置かれ可愛がられたといいます。出世街道の道が開けた矢先、1582年に本能寺で信長が死去。

なんと信長を暗殺したのは明智光秀で、忠興にとって光秀は義理の父親(玉の父親だから)。愛する妻が暗殺犯の娘になってしまったわけです。

このとき、光秀から忠興に協力を求める書状が届いたようですが、要請を無視して玉を幽閉しました。自分と妻が謀反に関わっていないことを示すための策であり、秀吉への忠誠を誓う証明でもあったのです。

本能寺の変をきっかけに幽斎は隠居し、忠興が細川の家督を相続し、丹後(京都北部)南部を所領すると宮津城の城主となります。そして、信長の死去から3ヶ月後。

秀吉の家臣となった忠興は、丹後北部を所領する一色満信の討伐を決行。満信は織田の家臣で幽斎の同僚でしたが、山崎の戦いで秀吉に加勢せず三成に好意を示していたため、敵対とみなされたわけです。

忠興は満信を討った(謀殺した)あと、一色家の家臣を攻め滅ぼし、丹後全域の所領を認められました。

しかし、ここで大きな問題が発生します。満信は忠興の妹(伊也)と結婚していたため(忠興からみて満信は義理の弟)、満信を殺した忠興を伊也は恨むことになります。満信の死後、伊也は丹後を出て長岡京の実家へ帰りました。

ある日、忠興が実家に立ち寄った際、ただならぬ殺気を感じ、ふと気づくと悶々と睨みつける伊也の視線でした。めっちゃ怒ってるな・・・と思いつつ屋敷に入ると、すぐさま伊也が忠興に刃物を突き刺してきたのです。

これを忠興はかわしましたが、刃物が鼻に当たって一文字の傷が残りました。義父(光秀)が原因で愛する妻(ガラシャ)が幽閉となり、義弟(満信)を殺して実の妹(伊也)に命を狙われたり、まさに踏んだり蹴ったりですね。

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