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天才か?秀才か?ジョブズの「プレゼンテーション」は、なぜ人の心を動かすのか?

希代の天才であり、惜しまれながら2011年に他界したスティーブ・ジョブズ。アップルの創設者で技術者でもある彼は「Apple I」「Apple II」を開発。そして、言わずと知れた「iPhone(アイフォン)」の生みの親でもある。

1年で2億5000万ドル(およそ295億円)を失っているが、1980年の株式公開時には2億ドル(およそ240億円)もの巨額を得ており、25歳でフォーブスの長者番付、27歳でタイムスの表紙を飾った。

数多くの名言を残しており、彼の行動力や周囲に与える言葉の影響力は大きい。その一つとして「旅の過程にこそ価値がある」という言葉は胸に刺さった。

次々と意表をつくアイデアを創出し、それを具現化し、つねに完璧を求めたジョブズだが、彼の優れた能力といえばプレゼンテーションである。完璧な製品を120%で伝えられるプレゼンテーターだ。

ジョブズの伝える能力

ジョブズは人の心を掌握し、購買意欲を高めるのがとても上手い。

2001年に「iPod」をお披露目したとき、それまで主流だったMDプレーヤーという常識を覆し、これからは”音楽をダウンロードする時代”という新しい価値観を世界に植え付けたのである。


画像:collider.com

この時期に「コンピュータに繋げてFireWireという接続端末で転送速度を100MBに保ったままパソコン上にある大容量の音楽ファイルを視聴・保存できる音楽プレーヤー」と言われても想像できない。

昔はCD、MDオーディオを使っていたわけで、そのような新しい世界を紹介する際は具体的に詳しく説明しがちだが、ジョブズはただ一言、「iPod。1000曲をポケットに」それだけだった。

どのような性能で、どのように使うのか、そんなことはどうでも良かったのだ。「CDすべてをポケットに入れることができるアイテム」とだけ伝えたかったのだ。

簡潔で具体的に、利用者にとってのメリットが明確である、それがジョブズのプレゼンテーション。iPhoneの発表時でも、「アップルは電話を再発明する」と言い、「電話の価値観を変える」それだけだった。

聞き手の立場に立ったプレゼンテーション、それが大事。そこに、どれだけ精度の高い”技”をさり気なく入れられるかでプレゼンテーションのクオリティ、完成度が変わってくる。

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