心に響く言葉たち。偉人に学ぶ“生き方”のヒントになる50の名言
何気ない一言で勇気づけられたり励まされたり、言葉は、その時々の気持ちや心境によっても人それぞれ受け取り方が違ってくるものです。誰かの言葉に影響を受け、人生の“道しるべ”になることもあります。
そこで今回は「心に響く言葉」と題し、歴史上の偉人や著名人、書籍や法語など多様なジャンルから“生き方”のヒントになる名言を紹介したいと思います。心に響く言葉が見つかれば幸いです。
人間関係を豊かにする名言
自分が怒れば相手も怒る。自分が笑えば相手も笑う
相手の顔を決めるのは、いつもこちらの顔つきだ
引用:正信偈の教えより
結果には原因があり、それは人間関係でも同じ。相手を責める前に、まず「自分の身の振り方」に目を向けなければなりません。“人は鏡”と言うように、相手に発した言葉や行動は自分へと返ってくるもの。
自分のことよりちょっと他人のことを考える。こんな事ができる人を心豊かな人という
雪山隆弘
「人の苦しみ」を知ることから「優しさ」は生まれる
ヘレン・プレジャン
「優しい」という字は「人(にんべん)」に「憂い」と書きますが、人の気持ちに寄り添える人の心を「優しい」というわけで、つまり、「優しい」とは「人の苦しみ」を知ることから始まるのです。
人の上に立つ人間は深い思慮をもって発言すべき。決して軽率な言葉は発してならない
上杉謙信
「言葉を選ぶ」ときには相手の立場になって深く思慮して(よく考えて)から発言することが大切で、会話とは言葉遣いや話し方の問題だけではありません。
何気ない一言や軽率な一言が誰かを傷つけたり思わぬトラブルを招いたりすることもあり、人間関係において、いかに言葉が重要なものかを考えさせられる名言です。
人間関係を豊かにする名言 その2
画像:相田みつを「ひとりしずか」
人間の思いこみは自分だけでなく他人にもとり返しのつかない傷を与えるのです
直海玄洋「珍妙華」より
人とくらべれば争いが生まれる
浄土真宗の法語より
自己のみを正しとし相手を屈服してゆこうとするところに争いは絶えません
上山大峻「仏教を読む」より
恩を受けた人は、その恩を心に覚えておかなければならない
しかし、恩を与えたときには、それを覚えておくべきではない
キケロ
あんなにしてやったのに。「のに」がつくと愚痴がでる
相田みつを
「おかげさま」と言える人生に孤独はない
浄土真宗の法語より
「おかげさま」とは「ありがとう」という感謝の心。誰かや何かに感謝し、現在(いま)を大切に生きる人は、“おかげさまで生かされている”という気持ちが生まれ、孤独を感じることはないという仏教の教えですね。
“現在(いま)”を大切に生きるための名言
画像:ルートヴィヒ・グットマン(©AssociatedNewspapers)
病気をして嬉しいとは思わないが有り難いと思うようになった
村上速水
目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいる
ジード
我々人間というものは馬鹿だから、足元に転がっている幸運は見過ごしてしまう
そして、手の届かないようなものばかり追い求める
ピンダロス
病気になって健康の有難さがわかるように、失って初めて気づくことがあり、目の前にあることを“あたりまえ”と思わず尊いと思う気持ちや敬う心を忘れずに生きていきたいものです。
あって当然と思うことが実は奇跡そのもので、ないものねだりで満たされたいという気持ちが強くなると目の前にある幸せを見過ごし、“現在(いま)”を粗末に生きてしまうという教訓ですね。
失ったものをなげくより残されたものを活かそう
ルートヴィヒ・グットマン(パラリンピック創始者)
富は海水のようなものだ。多く飲めば飲むほどに渇きをおぼえる
ショーペンハウエル
過去は追ってはならない。未来は待ってはならない。ただ現在の一瞬だけを強く生きよ
法句経より
過去を追うな未来を願うな。今まさに為すべきことを努力して為せ
中部経典より
仕事に活力が湧く名言
画像:永六輔(Scoopnest)
アノネ、がんばんなくてもいいからさ、具体的に動くことだな
相田みつを「ひとりしずか」より
褒められたい認められたい、そう思い始めたら仕事がどこか嘘になります
永六輔「職人」より
九十九パーセント正直でも、わずか一パーセントの不正直で一生を棒にふることがある
永田文昌堂「僧侶必携」より
物を粗末にし仕事を粗末にし責任を粗末にするものは、やがて人をも粗末にする
永田文昌堂「僧侶必携」より
聴くことを多くし、語ることを少なくし、行うことに力を注ぐべし
成瀬仁蔵
人間ヒマになると悪口を言うようになります。悪口を言わない程度の忙しさは大事です
永六輔「職人」より
ただ忙しいだけでは意味がない。問題は「何で忙しいか」である
ヘンリー・ソロー
けっして時計を見るな、これは若い人に覚えてもらいたいことだ
成功しない人がいるとすれば、それは努力と思考を怠るからである
トーマス・ エジソン
100回叩くと壊れる壁があったとする。でもみんな何回叩けば壊れるかわからないから、90回まで来ていても途中であきらめてしまう。君が次に叩く1回で壁は打ち破れるかもしれないんだ
松岡修造
行き詰まりは展開の一歩である
吉川英治
人間、窮地に陥るのはよい。意外な方角に活路が見出せるからだ
しかし、死地に陥れば、それでおしまいだ。だから、おれは困ったの一言は吐かない
高杉晋作
困難な状況に陥ったとき、「苦しい」「困った」とネガティブな言葉を発することで気持ちが消極的になり、そのせいで行動や決断が鈍って好ましくない結果につながるもの。
どんな状況に置かれても、とにかく思案を尽くす。「困った」と言ってしまえば思考が止まってマイナスの力が働き、活路を見出すことができなくなる場合もあるので、行き詰まったときこそポジティブに!
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