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戦国時代でスカウトしたい「山中鹿之助」

戦国時代でスカウトしたい「山中鹿之助」(先鋒隊)

戦国時代でスカウトしたい「山中鹿之助」
画像:山中鹿之助の銅像(富田城跡)

鹿之助という名は通称で、本名は山中幸盛。実父の山中満幸は鹿之助が1歳のときに他界したとされ、母のなみが女手一つで育てたといいます。そのため、かなり生活は苦しく、貧しい幼少時代を過ごしたそうです。

生没 推定1545年生まれ 推定1578年死去
出身 推定、出雲国富田庄(島根県安来市)
死因 毛利氏の家臣・福間元明に謀殺された
主君 尼子義久から尼子勝久
親族 養父:亀井秀綱 父:山中満幸 母:なみ 息子:山中幸元
特徴 尼子三傑 山陰の麒麟児 三日月 我に七難八苦を与えたまえ

山中家は尼子家に仕えていた武家で幸盛が他界したあとは兄の幸高が家督を継いでおり、鹿之助は尼子氏に住み込みで仕えて兵法や武芸を学び、すでに13歳では戦に従軍し、敵を討ち、武功を挙げていたそうです。

16歳でも尼子義久の伯耆尾高城攻めに従軍し、因伯(鳥取県南部)で名を馳せていた菊池音八という豪傑を一騎打ちで討ち取ったといいます。

ただ、初めに言っておきますが、鹿之助の生涯や出来事に関するエピソードは江戸時代の軍記(または講談や歌舞伎)で脚色されたものもあり、なにかと"諸説あり"が多い武将でもあるんです。

とはいえ、歴史に名を残し、語り継がれている人物なので並みの武将でないことは確かでしょう。

さて、話を戻しますが、鹿之助は尼子氏の重臣・亀井秀綱の養子になり、しばらくして兄の幸高に代わって山中家を継ぎました。この頃、尼子家の当主・尼子晴久が他界し、尼子義久が跡を継いでいます。

そして一方では、尼子家にとって最大の脅威となる毛利元就が厳島の戦い(1555年)を終え、大内氏を滅ぼし(1557年)、防長(山口県)を獲得するなど着々と勢力を拡大し始めていた頃でした。

尼子の滅亡と再興

戦国時代でスカウトしたい「山中鹿之助」
画像:山中鹿之助の肖像(月山富田城跡・太鼓壇公園)

元就は尼子氏の有力な配下を吸収しながら侵攻。1563年に尼子家の支城である白鹿城を落とし、ついに尼子家の本拠地である月山富田城(島根県安来市)が包囲されました。序盤は尼子軍が優勢でしたが、さすがは元就。

外部から富田城への補給を絶ち、尼子軍を孤立させていきます。

兵糧が尽きるまで時間の問題でしたが、富田城は"天空の城"と呼ばれるほど攻めるのが難しい要害。元就も簡単には落とせず、このときは撤退しました(第一次・月山富田城の戦い)。

尼子家は晴久が他界した直後で統制が不十分でしたが、そもそも跡を継いだ義久では元就との戦いは荷が重かったと言えます。そして、1565年5月、再び毛利軍は月山富田城を包囲(第二次・月山富田城の戦い)。

鹿之介は一騎打ちでや夜襲で武功を挙げるも、半年で兵糧が限界に達し、城から逃げる者が目立ち始めます。先頭の続行は不可能と判断した義久は、1566年に降伏。

義久を含め尼子の三兄弟と主要な家臣らは幽閉されることが決まり、鹿之介は義久の同行を願い出ましたが認められませんでした。ここから、鹿之助の波乱万丈な人生が始まります。

鹿之助は己の生涯をかけて尼子家の再興(復活)を成し遂げることを胸に誓い、苦渋の想いで主君と別れ、1566年まで牢人(浪人)となり、水面下で黙々と計画を練りながら(実際は2年ほど何をしていたか不明)1568年に動き出します。

まずは尼子の旧家臣らに声をかけ、尼子勝久(京都で僧侶になっていた尼子誠久の息子)をリーダーに立て、各地に散らばっていた尼子の旧配下を呼び戻し、尼子家の領地である出雲(島根)を奪還する機会を待っていました。

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