キリシタン大名とは?
キリシタン大名は、戦国時代から江戸時代の初期にキリスト教へ入信した大名の総称で、最初に洗礼を受けたのが大村純忠といわれています。
日本へキリスト教を最初に伝えたのは、かの有名な「フランシスコ=ザビエル」ですが、布教するにあたり、まずは大名を入信させ家臣たちへ広める方法をとります。
当時はポルトガルからヨーロッパの文化が九州(種子島)に入って間もないということもあり、ザビエルをはじめとする日本に渡った宣教師たちは布教活動を円滑に行えるよう、大名たちへ南蛮貿易や武器の援助といった改宗の見返りを提示し関心をあつめました。
戦国時代という時代背景もあり、大名たちにとって魅力的な条件であったことから入信者が多数あらわれます。のちに、キリスト教は内陸部へ伝わっていきますが、これらはキリシタン大名の活躍や人徳、キリスト教義に感化された者を発端とした事象といわれています。
時がたち江戸時代になると、元来の宗教(主に仏教)を重んじる考え方が強くなり、カトリック教徒との間に軋轢が生じます。
そして豊臣秀吉により天下統一がなされると「バテレン追放令(キリスト教布教と南蛮貿易の禁止令)」が出され、おおくのキリシタン大名たちは身分や自身の領土を剥奪されることとなり、日本におけるキリスト教の衰退をむかえました。