ヴァスコ=ダ=ガマとは?
ヴァスコ=ダ=ガマはポルトガルの航海者で、コロンブスやマゼランと同じく大航海時代に活躍した人物の一人であり、14世紀が終わる頃、ヨーロッパからアフリカ南岸(喜望峰)を経てインドへ到達しました。
大航海時代は、ポルトガルが先陣となって扉を開いたと言われており、ヨーロッパにたくさんの航海士がいました。
当時はスペインも精力的に開拓を進めていたため、両国は海洋事業でライバル関係にあり、ヨーロッパから他の大陸へ到達する航路をいくつか発見しています。
ヴァスコ=ダ=ガマを初めとする、当時の航海士が目指していたのは「インド」です。今で言うアジア全域を指していて、当時は高値で取引されていた香辛料を得ることが最大の目的であったと言われています。
貧しかったヨーロッパでは、国の繁栄や権力の証のため、アジア到達は政治的な影響をおよぼす一大イベントでした。
インド到達は最終的にヴァスコ=ダ=ガマにより達成され、ポルトガルはヨーロッパでいち早く大量の香辛料を自国へ持ち帰り多大な利益をもたらしますが、その航海は決して簡単なものではなく、行く先々で軋轢や衝突が起こり命がけであったとされています。