なぜ出雲大社に集まるの?
画像:歴代天皇史「国譲りの図」(三栄書房)
そもそも、なぜ八百万神は出雲大社に集まるのでしょうか。
それは、天照大神(アマテラス)と大国主命(オオクニヌシ)の「国譲り」に由来しています。
国譲りに至るまでの経緯については諸説もろもろ割愛しますが、簡単に述べると、
- アマテラスがスサノオを人間界に追放する
- オオクニヌシがスサノオの娘と結婚する
- オオクニヌシが葦原中国(当時の日本)を築く。=国造り
- オオクニヌシがアマテラスの娘に葦原中国を譲る=国譲り
※オオクニヌシはスサノオの孫または息子という説もありますが、今回は婿の説を起用しています
そして、オオクニヌシが葦原中国を譲る際の条件として、
- 現世(地上)と常世(死後の世界)を繋ぐ「神殿」を建てること
- 現世はアマテラスが治め、常世のこと(幽事)はオオクニヌシが決める
という背景があるんですね。
この幽事には「人と人との縁」も含まれており、また、神議りによって取り決めが行われるという言い伝えがあります。
そのため、幽事を司るオオクニヌシが主たる出雲大社に神々は集まるわけですね。
そして、現世と常世界を繋ぐ「神殿」として建てられた場所に再建されたのが出雲大社です。ただ、現在の出雲大社が「いつ建てられたのか」は不明。
下記の記事でも触れているので気になる人は参考にしてください。
出雲大社の歴史をたどる!「出雲大社」にまつわる「日本神話」とミステリー(前編)
出雲大社の歴史をたどる!「出雲大社」にまつわる「日本神話」とミステリー(後編)
日本で最も"ゆるい"古事記
画像:出雲大社拝殿
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ちなみ、こちらが主人公のオオクニヌシ。
画像:©タシロコーポレーション
めちゃ、ゆるい・・・
興味のある人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
画像:©タシロコーポレーション
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