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嘘か真か、江戸・明治の"おもしろ"珍雑学<グルメ編>

小春軒の「カツ丼」


画像:洋食・小春軒の「かつ丼」(食べログ)

創業106年の老舗洋食店・小春軒の名物といえば「カツ丼」。山県有朋の専属料理人が開店した店で、奥様「春さん」と店主「小島さん」を合わせて「小春」と名付けたそうです。

小春軒のカツ丼 1,200円
東京都中央区日本橋人形町1-7-9

蛇の目鮨・本店


画像:蛇の目鮨・本店(出典:八丁堀.com)

戊辰戦争の最中、西郷隆盛と勝海舟で行われた密談。何を話したか?

江戸無血開城の話し合いですよ!江戸を火の海にしたくないという海舟が西郷に交渉し、血を流すことなく江戸は戦火を免れた伝説の交渉ですね。さぞ、ピリピリ張り詰めた空気だったでしょう。

だけど、やはり人間です。緊張していても腹は空くんです。このときに取った出前が「蛇の目鮨・本店」の寿司。西郷は巻物を食べたそうで、もし腹が満たされていなければ・・・。なんてことは、ありませんわね。

ちなみに、「助六」の発祥は蛇の目鮨の初代オーナーが名付けたらしいです。

蛇の目鮨のランチ握り 1,000円
東京都中央区新富1-7-9

ハヤシライス(上野精養軒)


画像:上野精養軒の「ハヤシライス」

一説によると岩倉具視と三条実美が支援して明治5年に創業したと言われる築地の精養軒ホテル(現在は関東大震災で消失)。その姉妹店として上野にできた洋食屋が上野精養軒」です。

森鷗外・著の「青年」や夏目漱石・著の「三四郎」にも登場し、名物は「ハヤシライス」。現在でも人気の定番メニューで、明治政府の主要人物たちを支えた味だと思うと、それだけでロマンを感じますね~

ハヤシライス 1,360円
東京都台東区上野公園4番58号

卵とじカツ丼(三朝庵・早稲田)


画像:三朝庵の「卵とじカツ丼」(食べログ)

大隈重信が創立した早稲田大学の近くには「三朝庵」という蕎麦屋があり、店名の名付け親は重信と言われています。

今や当たり前となっている「卵でとじるカツ丼」ですが、この店が発祥でカツ丼が誕生したのは1920年あたりのことらしいですよ。ほかにも、カレー南蛮の発祥も三朝庵とのことです。

卵とじかつ 790円
東京都新宿区馬場下町62

日本橋・千疋屋(せんびきや)のスイカ


画像:千疋屋

高級フルーツ店の老舗・日本橋の千疋屋総本店。果物専門店は千疋屋が日本で初めてとか。この店に"ドスドス"と足音をたてながら「スイカ」を買いに来たのが西郷隆盛。

店の前で女将に向かって「ふとかスイカをもってきやったもんせ(大きなスイカを下さいな)」と大声で注文したそうです。現在の価格はスイカ1玉で1万円!さすが、高級フルーツの老舗・千疋屋ですね。

スイカ1玉 10,800円
東京都中央区日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー内

どれだけ時代が流れても残り続けているものもある、その一つが幕末の偉人たちが愛したグルメ。今回は東京にクローズアップして紹介しましたが、京都や大阪など関西地方にも偉人にまつわるグルメが現代にも残っているんですよ。

史跡巡りや寺社仏閣巡りのランチやディナーに、偉人たちが愛したグルメをセレクトするのもありかもしれないですね。それも歴史の楽しみ方の一つではないでしょうか。

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