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天才か?秀才か?ジョブズの「プレゼンテーション」は、なぜ人の心を動かすのか?

プレゼンテーションの「柱」がシンプル

柱というのは話の核心で、一番伝えたい部分のこと。ヘッドラインとも言う。iPodなら、FireWireで転送するスクロールホイールの採用など、今までになかった画期的な発明であった。

しかし、それらは伝えたいほんの一部分で、ジョブズが本当に伝えたかったことは機能的なことではない。「ポケットの中に1000曲を入れられる」というシンプルなメリット。

また、iPhone のときには「iPhone はチューインガムよりも軽いんだ」とインパクトを与えているつまり、柱とは人の興味をひきつける、その商品がもつ魅力的な要素。簡潔に具体的に、そして確実に「伝わる」ことが重要なのだ。


画像:©fetchcomms

できるだけシンプルなメッセージでスタートし、要所要所でもシンプルな柱を明確にしている。ジョブズのヘッドラインはツイッターに投稿してもおかしくないレベルのシンプルさで、わかりやすく、しっかり伝わる。

iPod・・・「ポケットの中に1000曲を入れられる」
iPhone・・・「iPhone はチューインガムよりも軽いんだ」
iPhone 3G・・・「速度は2倍、価格は半分」
MacBook Air・・・「MacBookにiPadが合体するとこうなるんだ」

ジョブズはヘッドラインを70文字以内で表現している。さらに、重要なフレーズを繰り返し言うことで聞く人の記憶に焼き付けている。

第二次世界大戦の独裁者として有名なヒットラーも、「大衆はバカだ。すべてのことを思い出せないから重要な部分を何回も繰り返し言って伝えなければならない」と述べている。

ストーリー性のあるプレゼンテーション

アドルフヒットラーは演説のカリスマだった。もとは浮浪者の収容所に入っていた男が、その後ヨーロッパを支配したのだから驚きだ。彼の演説が上級と言われる理由は、ストーリー性があるところ。

核心の部分を触れるために悪役を登場させ、それを直すために私たちがいると思わせるのが得意だった。人間は勧善懲悪(善を行い、悪を退治する)的な物語が好き。

「正義は勝つ」という言葉に躍動感を覚える生き物なのだ。そして、その正義の立場に自分が関わっていたいのである。プレゼンテーショは事実だけを伝えても興味をひけない。

飽きさせず興味をひき続けるためにはストーリー性のあるプレゼンテーションが必要。実際にジョブズのプレゼンテーションは、起承転結が明確で一つの物語のようになっている。

画像:darkroom.baltimoresun.com

たとえば、プレゼンの始まりで大げさというほどの興味引きをしている。

「私は後悔している。こんなに恐ろしいコンピュータを作ってしまったことを」
「未だかつて無かった、とんでもなく楽しいものが完成した」
「今から話すことは、これまで我々が動画について行ってきた中でもっともクールなシステムだ」
「私は本当にワクワクしている。信じられないくらい素晴らしいものお見せしよう」

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