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薩長同盟から龍馬の人物像を探る!学校では教わらない「坂本龍馬」の説明書

手紙に綴られた龍馬の本音

画像:坂本龍馬之銅像(桂浜)

計画通りに物事を進め、淡々と目標に近づいた龍馬だが、命を狙われたり理解を得られず変人扱いされたりすることも多々あった。龍馬は実の姉に手紙を書き、心情を明かしている。

『この頃、ふと思うことがある。世の中の人間が皆、牡蠣の殻のような狭い世界で物事を考えていると分かった。おかしくて、おかしくて笑いがでる』

倒幕側は名誉や藩の存続のために、幕府側は誇りと威厳を守るために、その狭間で純粋に「日本を変えたい」「新しい国家をつくりたい」そう願った龍馬。

この時代に“日本を変えてやる”そんな広い視野で生きていたのは、おそらく龍馬だけではないだろうか。自分一人でも成し遂げてみせる、と本気で思っていたのだから。

脱藩し、藩の利益やルールといった狭い世界から解放され、様々な人と出会うなかで自由な発想を培い、豊かな日本の未来を描きながら龍馬は日本中を走り回った。

ちなみに龍馬は生涯で46000km(およそ地球一周分)歩いている。23000kmは26歳から31歳までの5年間で歩いたそうだ。

そして、1867年12月10日、京都の近江屋で“何者”かに暗殺され命尽きた。享年31。大政奉還が成立し、その1ヶ月後に殺害されている。

坂本龍馬の人物像

画像:坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太之銅像(高知駅)

龍馬の人物像を一言で語るのは難しい。

あえて言うなら、目標を定め、達成するために必要な手段を見極め、ゴールに向かって着実に行動し、勉強熱心で賢い人間だったことが考察できる。

計画力、リサーチ能力、実行力、コミュニケーション能力、学習力、どれをとってもポテンシャルが高かったはずだ。さらに、メンタルも強い。

龍馬は、こんな言葉も残している。

『世の中の人が、なんと言っても信念は揺るがない。なぜなら、これから成し遂げる偉業は自分でちゃんとわかっているのだから』

周りが私の行動を理解できないのは、成し遂げたあとの日本を想像できないからだ。だが、私には見えている。偉業を成し遂げたあと、生まれ変わった日本の姿が。

だから、誰に何を言われても信念が揺らぐことはない-。

日本の未来を見据え、命を懸けて実行する。これほど信念の強い人間が、はたして現代の日本にいるだろうか。そう思うと、坂本龍馬という男が偉大な人物であることがわかる。

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