フリーメイソンは裏で世界を操っているのか?
裏で世界を操る”秘密結社”と噂されるフリーメイソン。莫大な資金があり、政治や軍事、経済に多大な影響を与え、歴史を動かし、世の中を動かすほどの権力をもつ”裏組織”で、世界を操っている・・・。
そんな話は事実ではない。なぜなら、そのような記録が一切残されていないからだ。都市伝説や推測の域を超えた”おとぎ話”。こんなこと言えば、熱狂的な都市伝説ファンに怒られるかもしれないが・・・。
秘密結社だから限られた人しか知らない、という人もいるだろう。では何故、「そんな情報が出回っているのだろうか」と疑問に思ってしまう。それは誰かが漏らしたから?
なぜ、その人の言うことを信じたのだろうか。
最近では、人口を減らすために戦争を起こさせたり地震や津波を機械的に起こしたり、あげくの果てにはSNSやAI(人工知能)を普及させて人間を洗脳する計画がある、なんてオカルトまで飛び出している。
確かに興味深い話ではあるが、あまりにも憶測が多く、点と点をつなぎ合わせて無理やり話を作っている感が否めない。だから、ここではフリーメイソンが公言している活動内容について紹介する。
基本的にフリーメイソンは男性しか入会できない。一定の条件を満たせば女性でも入会できるが、関連組織の会員としてである。フリーメイソンという位置づけにはならないとのこと。
イースタン・スターやジョブズ・ドーターなどの関連組織に女性が入会する場合、夫がフリーメイソンのメンバーでなければNG。入会を希望する男性も、それなりの条件をクリアしなければならない。
●すでに会員になっている者2名以上の推薦が必要
●18歳以上の男性で妻子がいること
●一定以上の収入があり、反社会的な職業でないこと
●身体に障害があり、「~の不自由な方」に当てはまる者は基本的にはNG
●宗教を信仰してること(キリスト教でなくてもよい)
フリーメイソンの基本理念は、自由、平等、友愛、寛容、人道。つまり友愛団体で、慈善団体である。そして、絶対に組織への入会を勧誘してはならないのがルール。組織の活動を宣伝するような行為も禁止。
献血運動やチャリティー活動などを通して社会貢献を目指し、イベントや食事会などを開催して一般人との交流も深めている。これは、組織内に留まらず、会員がモラルや社会性を養うための行いとある。
また、社会福祉の一環として寄付金を募るチャリティーコンサート、孤児の保護、ホームレスへの支援、強姦の被害者、目の不自由な人への援助、盲導犬に関わる活動などを行っている。
とはいえ、すべてを公開しているわけではない。フリーメイソンの”秘密”は世界を操る裏社会的なものではなく、目立つ行動は控えて社会に貢献し、表立って活動内容を言ってはいけないという決まりがあるのだ。
つまり”偽善”ではなく”慈善”であるから、自分で「こんな活動しているよ」と言いふらすと友愛団体としての意義や品格が失われてしまう。フリーメイソンが秘密結社と噂されるのは、昔の名残も影響している。
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