戦国武将たちが命を懸けて天下統一を夢見た時代、世にいう戦国時代である。
天下統一といえば織田信長や豊臣秀吉が真っ先に思い浮かぶが、そもそも戦国時代が始まったのは“いつ”なのか、誰が最初に天下統一を目指したのか、ご存知だろうか。
500年以上の時を経て、戦国時代の幕開けまでタイムスリップしてみたいと思う。
戦国時代は“いつ”始まった?
画像:大阪夏の陣立体絵巻(浜松美術館)
度々、ドラマやマンガで戦国時代という言葉が登場するが、実は歴史上の年表に戦国時代という年号は存在していない。つまり、戦国時代とは後世に作られた造語なのである。
一般的には1477年に終結した応仁の乱が戦国時代の“きっかけ”と言われているが、具体的には北条早雲が伊豆の堀越公方を討ち取った1491年が戦国時代の発端と言われている。
当時、今川家に下宿する武士であった早雲は今川家の“お家騒動”を解決し、その褒美として興国寺城を与えられた。これが、早雲が戦国武将として生きる出発点となる。
その後、早雲は伊豆や相模の領地を武力で奪い、新興大名(新しく大名の一員になった)として地位を確立した。このことから、戦国武将の第一人者は北条早雲と考えられる。
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